商業車(読み)しょうぎょうしゃ(その他表記)commercial vehicle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「商業車」の意味・わかりやすい解説

商業車
しょうぎょうしゃ
commercial vehicle

商用をおもな目的とする車種総称。商用車。バン (箱形貨客兼用車) ,トラック (貨物車) ,バス,特別装備車などがある。バンは,箱形の荷台 (荷室) が運転席とつながっているもので,ボディ形式はワンボックス型とステーションワゴン型があり,届出上トラックとして積載量を明示してあるものをいう。トラックは,荷台または荷室を運転席のキャビンと離して積んだものをいい,小型トラック (軽トラックを含む) とその派生車種,車両総重量が 8tをこえないものを中型トラック (普通トラック) ,それ以上を大型トラックと区分している。バスは,10~100人前後の人員を収容できる旅客用自動車をいい,収容人員数により区分される。特別装備車は,特定用途のために特殊な装備を車体にもつ車種をいい,ダンプトラック,タンクローリーなどがこれにあたる。日本の商用車の生産台数は世界のトップレベルにあり,特にバン,小型トラックは多種多様で,耐久性,操縦性などの性能が高いといわれる。近年は車の機能重視の傾向やレジャー志向などから,バンや小型トラックをセカンドカーとして普通乗用車との複数を保有する家庭が増加してきている。

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