知恵蔵 「嗅覚受容体」の解説 嗅覚受容体 においを感じるのは、におい分子が鼻の粘膜(嗅神経細胞)にあるにおいの受容体(嗅覚受容体)に結合し、それが嗅球を経て、脳に伝えられることによる。嗅覚受容体は、哺乳類で約1000種類もあることが、2004年のノーベル医学生理学賞受賞者のリチャード・アクセルとリンダ・バックにより発見された。さらに、1個の嗅神経細胞には、1種類の嗅覚受容体しかないこと、特定のにおい分子に対応する受容体は、嗅球の特定の場所に投射されていることも判明している。 (今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by