嘗見郷(読み)なめみごう

日本歴史地名大系 「嘗見郷」の解説

嘗見郷
なめみごう

和名抄」高山寺本・東急本にみえる郷名。高山寺本に「奈女三」、東急本に「奈女美」の訓がある。天平八年(七三六)九月の平城京跡出土木簡(「平城宮木簡概報」三一―二五頁)に「□見郷仲村里」、年紀はないが伴出した同木簡(同書三一―二五頁)に「嘗見郷仲村里」とある。比定地については、現静岡市上川原かみかわはら・下川原・広野ひろの青木あおき用宗もちむね石部せきべ小坂おさか付近とする説(日本地理志料)、現清水市馬走まばせ草薙くさなぎ中之郷なかのごう付近とする説などがあるが、郷内仲村なかむら里の存在が確認されたので、現静岡市中村なかむら町およびその周辺一帯と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android