(読み)いななき

精選版 日本国語大辞典 「嘶」の意味・読み・例文・類語

いな‐なき【嘶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「いななく(嘶)」の連用形名詞化 ) いななくこと。また、その声。〔羅葡日辞書(1595)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「嘶」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] セイ
[字訓] いななく・むせぶ

[字形] 形声
声符は斯(し)。〔玉〕に「馬鳴くなり」とあり、その嘶く声を写した字であろう。また「噎(むせ)ぶなり」とあり、しゃがれた、むせぶような声をいう。

[訓義]
1. いななく、馬がなく。
2. こえがかれる、しゃがれる。
3. むせぶ、むせる、むせび鳴く。

[古辞書の訓]
名義抄〕嘶 イバユ・イナナク・ウマイナナク・ヒヒラク・コロロク・サヘツル・カヒノオトナリ 〔立〕嘶 ヒニフク・イナナク・ココロ(ロロ)ク・イバユ・ヒロク

[熟語]
嘶喝・嘶嘶咽・嘶叫嘶鴻・嘶号・嘶困嘶酸・嘶醜・嘶嘯・嘶声嘶噪嘶譟嘶囀嘶馬
[下接語]
寒嘶・雁嘶・驕嘶・群嘶・鴻嘶・酸嘶・声嘶・長嘶・馬嘶・雄嘶・連嘶

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