回場(読み)まわりば

精選版 日本国語大辞典 「回場」の意味・読み・例文・類語

まわり‐ば まはり‥【回場】

〘名〙
① 仕事をして回る得意先。回り場所。
歌舞伎身光於竹功(1864)「『まだ宜しいではござりませぬか』『いえ、回り場が多うござりますれば』」
② 番所役人などの巡回区域。
※禁令考‐前集・第三・巻二二・明和四年(1767)一二月一二日「廻り場見廻り等不行届、不埒之所も有之由相聞候」
③ 暴力集団や遊芸人の縄張り
※禁令考‐前集・第五・巻四四・天保一四年(1843)七月一四日「廻り場寄場と号し、銘々私に持場を定、百姓家へ合力を乞」
葬列が同じ場所を数回まわったり、わざと遠回りしたりする場所。六道回(ろくどうめぐり)。島見せ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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