最新 地学事典 「因美新期貫入岩類」の解説
いんびしんきかんにゅうがんるい
因美新期貫入岩類
Younger Inbi intrusive rocks
山陰帯に分布する貫入岩類のうち68-53Maの放射年代を示す貫入岩。大東花崗閃緑岩,根雨花崗岩,蓮花寺花崗閃緑岩,鵯花崗岩,乙加宮花崗岩,下久野花崗岩,川井混成岩,石見花崗岩,阿毘縁(あびれ)花崗閃緑岩,横田花崗岩,布部花崗岩,後谷花崗岩など。因美古期貫入岩類に比べMgO,P2O5とSrに富み,K2O, Rb, Ba, Y, Zr, Pb, F含有量および K2O/Na2O比に乏しく,時代とともにLIL元素やフッ素などの親石元素に乏しくなる傾向がある。Sr同位体初生値は0.7048–0.7056,εNd(T)は+0.4~+2.0。同様の傾向は韓半島の慶尚盆地でも見られ,両地域における時代的変化は,アセノスフェアに由来する枯渇した苦鉄質マグマの注入による下部地殻の改変が白亜紀最末期頃から始まった結果と考えられる。参考文献:西田和浩ほか(2013) 地質雑,Vol.119:229
執筆者:今岡 照喜
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

