団雪の扇(読み)ダンセツノオウギ

デジタル大辞泉 「団雪の扇」の意味・読み・例文・類語

だんせつ‐の‐おうぎ〔‐あふぎ〕【団雪の扇】

中国前漢成帝愛妃班婕妤はんしょうよが「怨歌行」で、寵を失ったわが身を、月のように円く雪のように白い扇にたとえたところから》男の愛を失った女、男に顧みられなくなった女のたとえ。秋の扇。秋扇しゅうせん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「団雪の扇」の意味・読み・例文・類語

だんせつ【団雪】 の 扇(おうぎ)

  1. ( 中国、前漢の成帝の愛妃班婕妤(はんしょうよ)が「怨歌行」で、寵を失ったわが身を月のように円く、雪のように白い扇にたとえて「新裂斉紈素、皎潔如霜雪、裁為合歓扇、団団似明月」と詠じたところから ) 男の愛を失った女のたとえ。秋の扇。秋扇(しゅうせん)
    1. [初出の実例]「班婕妤団雪之扇、代岸風兮長忘」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上・夏夜守庚申侍清凉殿同賦避暑対水石)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android