秋扇(読み)しゅうせん

精選版 日本国語大辞典 「秋扇」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せん シウ‥【秋扇】

〘名〙 秋になって、使われなくなった扇。また、時節はずれで不用になったもの。寵愛を失った女性などのたとえにも用いる。あきおうぎ。《季・秋》
凌雲集(814)和菅清公賦早雪〈嵯峨天皇〉「班姫秋扇已無色、孫子夜書独有明」 〔劉孝綽‐班婕妤怨〕

あき‐おうぎ ‥あふぎ【秋扇】

〘名〙 =あき(秋)の扇①《季・秋》
※続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉秋「筆筒に背高きものや秋扇〈梧月〉」

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デジタル大辞泉 「秋扇」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せん〔シウ‐〕【秋扇】

秋になって使われなくなった扇。ちょうを失った女性のたとえ。→秋の扇

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普及版 字通 「秋扇」の読み・字形・画数・意味

【秋扇】しゆう(しう)せん

秋の扇。失にたとえる。梁・劉孝綽〔班楽府 妾の身は、秋に似たり 君恩、履(りき)をつ (なん)ぞ(おも)はん、輕輦(けいれん)にぶを 今より賤妾辭せん

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