…明らかに政府による家族計画プログラムの実施または支援は出生率の低下に寄与している。 1994年にカイロで開かれた国際人口開発会議では家族計画を含むリプロダクティブ・ヘルスという新しい戦略概念が登場し,女性のエンパワーメントと合わせて今後の人口開発プログラムの指導的指針としてコンセンサスを得た。リプロダクティブ・ヘルスに関する議論のなかで,家族計画を人口抑制の手段としてよりも女性の人権の一部とみなす考え方が前面に出されるところとなったが,もはや家族計画そのものに反対する国はほとんどなくなった。…
※「国際人口開発会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」