国際連盟理事会(読み)こくさいれんめいりじかい(その他表記)League of Nations Council

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際連盟理事会」の意味・わかりやすい解説

国際連盟理事会
こくさいれんめいりじかい
League of Nations Council

総会事務局とともに国際連盟の主要機関。常任理事国非常任理事国とから成り,前者は第1次世界大戦の主要戦勝国である5ヵ国 (実際はアメリカ不参加のため日本,イギリスフランスイタリアの4ヵ国) で,1926年にドイツが追加され,34年にはソ連加盟と同時に加わった。一方非常任理事国は,総会で選挙される任期3年の4ヵ国で,22年に2ヵ国,26年に3ヵ国を加えて9ヵ国となった。連盟理事会権限は,総会のそれとは競合関係にあり,規約上はいずれが優位に立つかはっきりしていなかったが,理事会は有力な構成国のため重きをなした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android