土庫村(読み)どんごむら

日本歴史地名大系 「土庫村」の解説

土庫村
どんごむら

[現在地名]大和高田市大字土庫

葛城川の西、高田たかだ村の東にある。「玉林抄」巻一〇に「土庫ノ能登房」の名がみえる。土庫とは地方豪族が外敵に備えるために集落外郭にめぐらした自衛的な塁をいう。当村中央の城山しろやまという台地周囲に二重の環濠をめぐらし、高田支城として当麻氏の一族(当麻為重・土庫対馬)がいた。

江戸時代初期、新庄藩(桑山一晴)領。慶長郷帳には「とんこ村」とあり、村高六〇二・三〇七石、天和二年(一六八二)同藩改易により幕府領となる。文政二年(一八一九)の米穀下直ニ付諸色直段引上ケ相締書上帳(土庫区有文書)では「請売酒屋三、請売酢屋三、荒物屋一、豆腐屋三、大工二、綿打職人五、桶屋職人三、髪月代三」と記し、嘉永六年(一八五三)の質屋株三商売株名前人数書上ケ帳(同文書)には「古手古鉄古道具(三商売)渡世五、質屋渡世四」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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