岩石学辞典 「圧力像」の解説 圧力像 変形した岩石の中で,中心の硬い結晶に隣接した楕円形状の範囲.この蔭の部分の中の組織は岩石全体の組織とは異なり,片理が硬い結晶と蔭部分の周りを包み込む組織[Spry : 1969].適応性の低い岩石の中の鉱物粒が破砕される段階で,最初の大きな粒に加わった応力の方向と関係して,硬い部分や物体によって変形から保護された低い応力の部分に細かい粒が集まり圧力蔭を形成することがある.ただし圧力蔭を形成する鉱物粒は破砕されたものではなく,低圧部分に物質が移動して新しく結晶が形成される場合が多い. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報