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片理 へんりschistosity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

片理
へんり
schistosity

鉱物が配列方向に薄く割れる性質。片岩など低温高圧型の広域変成岩は,再結晶作用によってできた板状,短柱状などの鉱物が圧力に直交する方向に並び,特に絹雲母石墨など軟らかい鉱物が集ると,そこにできる面からはげやすくなる。

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デジタル大辞泉の解説

へん‐り【片理】

針状・柱状や板状の鉱物が一定方向に配列する岩石構造結晶片岩に特徴的にみられ、岩石は薄く平行に割れやすい。片状構造。

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百科事典マイペディアの解説

片理【へんり】

片状構造とも。結晶片岩に特徴的な岩石構造で,針状,板状鉱物が定方向配列をするためにできる剥離(はくり)性。
→関連項目岩石組織

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岩石学辞典の解説

片理

広域変成岩に見られる組織で,薄い葉状またはレンズ状に分かれるような葉状岩の組織.雲母角閃石のような板状,柱状,針状の不等粒状(inequant)の鉱物が一定方向に配列による面的な構造で,個々の鉱物は標本でも見分けることができ,岩石は平らに割れやすくなる.割れる面を片理面という.この性質は黒雲母のような板状の鉱物の劈開面の平行性に関係している[Harker : 1932].このような岩石を片岩(schist)といい,広域変成作用には普通の構造.

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世界大百科事典 第2版の解説

へんり【片理 schistosity】

結晶片岩に特徴的にみられる構造で,これによって岩石は薄く平行にはがれやすくなる。雲母,緑泥石滑石などの板状鉱物が平行に配列したり,角セン石,緑レン石などの柱状結晶が平面状に配列することによってできる。広域変成岩が力を受けたとき,その方向(正確には最大圧縮ひずみの主軸の方向)に直交する方向に結晶が成長したり,粒子が回転したりして形成されると説明されてきた。しかし,片理面は層理面とほぼ平行なものが多く,一般に傾斜もゆるいため,層理面に沿う既存の鉱物が再結晶時にさらに成長したりして,層理面を模写するように鉱物が配列してできたものと思われる。

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大辞林 第三版の解説

へんり【片理】

鉱物が薄片を重ねるように平行に配列して縞模様を呈する岩石の構造。結晶片岩や千枚岩などにみられ、岩石は薄く平行にはがれやすい。片状構造。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

片理
へんり

変成岩において、ある特定の鉱物が面状に集中配列したために生ずる、著しい定方向組織。とくに、雲母(うんも)や緑泥石のような鱗片(りんぺん)状鉱物が底面を平行にして配列する場合や、角閃(かくせん)石のような柱状鉱物が伸長方向を平行にして配列する場合には、岩石に顕著な片理が生ずる。とくに前者のような場合には、片理のみならず、岩石が片理の方向に割れやすい性質を示す。この性質を、岩石の劈開(へきかい)という。片理は比較的低温な条件の下における広域変成作用を受けた岩石、すなわち結晶片岩にもっともよく現れる。これは、そのような条件下では変成再結晶における変形作用の効果が著しいため、雲母、緑泥石、角閃石などの特殊な晶癖をもつ鉱物の定向配列が生じやすいからであるといわれている。なお、片理は、岩石の層理と平行に生じることが多いが、そうでなく、両者が大きな角度で交わる例も少なくない。[橋本光男]

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