在そかり(読み)みまそがり

精選版 日本国語大辞典 「在そかり」の意味・読み・例文・類語

みまそ‐が・り【在がり・坐がり】

  1. 〘 自動詞 ラ行変 〙 ( 「いまそがり」の変化したものか。「みまそかり」か ) 「ある」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。補助動詞としても用いる。みますがり。
    1. [初出の実例]「おほきおとどの栄花の盛りにみまそかりて、藤氏のことに栄ゆるを思ひてよめる」(出典:伊勢物語(10C前)一〇一)

在そかりの補助注記

中古にわずかに見られる語で、地の文、会話文のいずれにも例がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android