垂づ(読み)シズ

デジタル大辞泉 「垂づ」の意味・読み・例文・類語

し・ず〔しづ〕【垂づ】

[動ダ下二]たらす。下げる。
「後れにし人を偲はく思泥しでの崎木綿ゆふ取り―・でてさきくとそ思ふ」〈・一〇三一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「垂づ」の意味・読み・例文・類語

し・ずしづ【垂】

  1. 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙 垂らす。下げる。しだれさせる。
    1. [初出の実例]「下枝に白丹寸手(しらにきて)、青丹寸手を取り垂でて〈垂を訓みて志殿(シデ)と云ふ〉」(出典古事記(712)上)
    2. 「木綿垂での 神が崎なる 稲の穂の 諸穂に之弖(シデ)よ これちふもなし」(出典:琴歌譜(9C前)片降)

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