コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

琴歌譜 きんかふ

6件 の用語解説(琴歌譜の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

琴歌譜
きんかふ

古代歌謡の譜。巻子本1巻。近衛家伝,陽明文庫所蔵。重要文化財指定。天元4 (981) 年,大歌師前丹波掾多安樹 (おおのやすき) 本を安家が書写したもの。漢文の序に歌唱法と和琴の奏法を記し,本文には唱法を示すと思われる墨書の注記や符号があり,冒頭の2曲には和琴の弦名を朱書,全曲に拍子を意味すると思われる「手」の字が朱書されている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

きんかふ【琴歌譜】

平安初期の歌謡譜本。1巻。編者未詳。万葉仮名で書かれた22首の歌詞と、その歌い方や和琴の弾き方などを示す。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

琴歌譜【きんかふ】

宮中の大歌所(おおうたどころ)で教習した和琴(わごん)の譜本。全1巻。1924年,陽明文庫で写本で発見された。天元4年(981年)の奥書があるが,編者,成立年代ともに不詳。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

きんかふ【琴歌譜】

宮中の大歌所(おおうたどころ)で教習した,宮廷歌曲伴奏の和琴(わごん)(やまと琴,6弦)の譜本。全1巻。1924年(大正13)陽明文庫蔵の写本で発見された。天元4年(981)写の奥書に大歌師多安樹(おおのやすき)の名など見え,多氏に関係深いらしいが,筆者不明。原本の成立は平安初期か,編者未詳,筆写当時すでに希有の書とされた。漢文の序文は中国の古典音楽論を引いて音楽を世界の調和のかなめとし,特に琴歌を高雅として,律令の法と礼楽とを相関させる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

きんかふ【琴歌譜】

和琴わごんの譜本。一巻。編者・成立年ともに不詳。平安初期の成立か。上代歌謡一九曲二一首(異曲同歌を含めると二二首)の譜と歌詞、声の長短、琴の弾法などを記す。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

琴歌譜
きんかふ

平安時代、琴(きん)の伴奏で歌われた歌謡の歌譜。編者不明。現存唯一の伝本(陽明文庫蔵)の奥書には、大歌所(おおうたどころ)の大歌師、多安樹(おおのやすき)が天元(てんげん)4年(981)に写したと記されている。内容は、冒頭に序文(漢文)を掲げ、以下に歌曲名(その下に歌詞を万葉仮名で小字の二行書きにする)、歌詞を中心とする歌譜(万葉仮名)と歌の由来(漢文)を記す。歌曲名は茲都歌(しつうた)、歌返(うたいかえし)、片降(かたおろし)、高橋扶理(ぶり)など19曲(18種)、歌詞は22首(21種)、由来は11種が収められている。これらのなかには『古事記』『日本書紀』と同じものも多く、ほかに『古今和歌集』巻20の大歌所御歌や神楽歌(かぐらうた)、催馬楽(さいばら)など平安時代の歌謡と重なるものもあり、本譜が宮中の大歌所に伝えられているものを資料にしていると考えられることを考慮すると、古代の歌謡研究のうえで参考になる点の多い重要な資料である。なお、譜の部分も、歌い方、曲節、琴のあわせ方などを記していて貴重であるが、未解明の部分が多い。[遠藤 宏]
『土橋寛・小西甚一校注『日本古典文学大系3 古代歌謡集』(1957・岩波書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

琴歌譜の関連キーワード御歌所御歌所派大歌大歌所歌所大歌所御歌大歌始め数原尚樹田所重道田所左右次

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone