20世紀日本人名事典 「堆朱 楊成(20代目)」の解説
堆朱 楊成(20代目)
ツイシュ ヨウゼイ
明治〜昭和期の漆芸家
- 生年
- 明治13(1880)年8月28日
- 没年
- 昭和27(1952)年11月3日
- 出生地
- 東京
- 本名
- 堆朱 豊五郎
- 別名
- 号=経長
- 経歴
- 彫漆を兄の19代楊成、絵画を佐竹水湖、牙彫を石川光明に学び、漆芸作家として修業する。明治29年20代楊成を襲名。40年東京勧業博覧会で「彫漆香合三点」が2等賞になり、大正3年東京大正博覧会に「堆朱彫」を出品して2等賞になる。また、パリ万国博覧会、ニューヨーク万国博覧会にも出品して受賞し、10年の農商務省第9回工芸展で1等になる。昭和8年の第14回帝展では審査員となり、また文部省美術審査員、文展審査員、日展審査員などもつとめ、日本芸術院会員にもなった。他の代表作に「牡丹堆朱盆」「乾漆木蓮図硯箱」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報