堕在(読み)ダザイ

デジタル大辞泉 「堕在」の意味・読み・例文・類語

だ‐ざい【堕在】

[名](スル)悪い場所や下の地位に落ちて、そのままそこにとどまること。
英霊の俊児、亦遂に鬼窟裏に―して」〈漱石野分

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「堕在」の意味・読み・例文・類語

だ‐ざい【堕在】

  1. 〘 名詞 〙 悪い場所へ落ち込んで、そこにとどまること。
    1. [初出の実例]「三途に堕在して、多生劫のあひだ苦げんをうくる、三毒のやまひのゆへ也」(出典:九冊本宝物集(1179頃)二)
    2. 「常の人の纏へる衣装を脱ぎ捨てたる様と云へば既に人界に堕在する」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android