塞き敢ふ(読み)セキアウ

デジタル大辞泉 「塞き敢ふ」の意味・読み・例文・類語

せき‐あ・う〔‐あふ〕【塞き敢ふ】

[動ハ下二]抑えて我慢する。こらえる。
「げにそのをりよりも―・へぬ悲しさやらむ方なし」〈・幻〉

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精選版 日本国語大辞典 「塞き敢ふ」の意味・読み・例文・類語

せき‐あ・う‥あふ【塞敢】

  1. 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 流れ出るものをおさえて我慢する。こらえる。せかう。
    1. [初出の実例]「枕より又知る人も無き恋を涙せきあへずもらしつるかな〈平貞文〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六七〇)
    2. 「御涙もせきあへず。『さめざらましを』と思すもかひなし」(出典:増鏡(1368‐76頃)一七)

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