墨場必携(読み)ボクジョウヒッケイ

デジタル大辞泉 「墨場必携」の意味・読み・例文・類語

ぼくじょうひっけい〔ボクヂヤウヒツケイ〕【墨場必携】

書家の便に供するために、古人成句詩歌などを集めて字数ごとに配列した書。市河米庵著。天保7年(1836)佐藤一斎の序がある。明治13年(1880)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「墨場必携」の意味・読み・例文・類語

ぼくじょうひっけいボクヂャウ‥【墨場必携】

  1. 書家の便に供するために、古人の成句・詩歌などを集めて字数ごとに配列した書。市河米庵著。天保七年(一八三六)佐藤一斎の序がある。明治一三年(一八八〇)刊。

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世界大百科事典(旧版)内の墨場必携の言及

【書】より

…このころ書のみで一家をなした市河米庵貫名海屋(ぬきなかいおく)・巻菱湖(まきりようこ)は〈幕末の三筆〉と呼ばれる。この3人は晋・唐の書法を基礎として学問的研究を進めたが,米庵はとくに宋の米芾(べいふつ)に傾倒し,書論等も著し,その著《墨場必携》は揮毫用の範例を示したものとして今日にまで重宝されている。海屋は空海を中心として日本に古く伝えられた唐の書法以下,道風・行成の筆法についても研究した。…

※「墨場必携」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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