壺中観(読み)コチュウカン

デジタル大辞泉 「壺中観」の意味・読み・例文・類語

こちゅうかん〔コチユウクワン〕【壺中観】

田岡嶺雲の評論集。明治38年(1905)、刊行直前に発売禁止処分を受ける。翌明治39年(1906)、削除改訂版を「壺中我観」の題名で刊行するが、明治43年(1910)再び発売禁止となった。

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世界大百科事典(旧版)内の壺中観の言及

【田岡嶺雲】より

…〈唯物功利的〉で〈拝金〉〈偽善〉の現代文明を〈悪魔的文明〉として排撃し,〈民約的共産〉の〈地上の天国〉を夢想する。が,以後の彼の評論集《壺中観》(1905),《霹靂鞭》(1907),《病中放浪》(1910)等はことごとく発禁となる。日露戦争後は江蘇師範学堂教習,《東亜新報》編集,《黒白》創刊等に従事するが病状がしだいに悪化。…

※「壺中観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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