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生物多様性 せいぶつたようせい biodiversity

翻訳|biodiversity

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知恵蔵2015の解説

生物多様性

ある生物群系、生態系、または地球上に多様な生物が存在している状態、および進化の過程で多様な遺伝子プールが過去から未来へと受け継がれている状態を指す概念。生物学的多様性(biological diversity)とも言われる。
環境省は「生物の多様性に関する条約」で、生物多様性を、「すべての生物(陸上生態系、海洋その他の水界生態系、これらが複合した生態系その他生息又は生育の場のいかんを問わない)の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」と定義しており、ここに示されているとおり、生物多様性には「生態系の多様性」「種の多様性(種間の多様性)」「遺伝子の多様性(種内の多様性)」という3つのレベルの多様性がある。
「生態系の多様性」は、森林、里山、河川、湿原、干潟、サンゴ礁、乾燥地など地球上に多様な環境が存在し、それぞれに適応した種、個体からなる特有の生態系が存在することをいう。地球上には、現在までに約180万種の生物に名前が付けられているが、未知の生物を含めると数千万種から1億種の生物がいると考えられている。これを「種の多様性」という。
さらに、同じ種でも遺伝子が異なり、形質の多様性を生じ、多様な環境に適応した個体が生存して種を維持することを可能としている。これを「遺伝子の多様性」という。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2010年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

生物多様性

約3千万種とも言われる地球上の生物は、互いに結びついてバランスを保っている。そうした種の多様さや、それらが食べ物や薬といった人々の暮らしにもたらす恵みを、「生物多様性」と呼ぶ。世界的な人口増加や開発などで、ここ数百年で生物の絶滅速度は1千倍に加速したとされる。内閣府の調査で、生物多様性について「聞いたこともない」と答えた人は約62%だった。

(2009-11-19 朝日新聞 夕刊 環境)

生物多様性

約3千万種とも言われる地球上の生物は、互いに結びついてバランスを保っている。人類もこの地球の生態系の一員だ。そうした種の多様さや、それらが食べ物や薬といった人々の暮らしにもたらす恵みを「生物多様性」と呼ぶ。 ただ、世界的な人口増加や開発などで、ここ数百年で生物の絶滅速度は1千倍に加速したともいわれる。 生物が生きる環境が悪化し、生態系の破壊に対する懸念が深刻になるなか、1992年に生物多様性条約が採択された。現在、米国を除く194カ国が参加し、取り組みを強化している。

(2016-10-27 朝日新聞 朝刊 東特集H)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

せいぶつ‐たようせい〔‐タヤウセイ〕【生物多様性】

いろいろな生物が存在しているようす。生態系の多様性、種(しゅ)における多様性、遺伝子の多様性など、各々の段階でさまざまな生命が豊かに存在すること。バイオダイバーシティー。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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百科事典マイペディアの解説

生物多様性【せいぶつたようせい】

あらゆる生物種(動物,植物,微生物)と,それによって成り立っている生態系,さらに生物が過去から未来へと伝える遺伝子を合わせた概念。生物多様性は多様な生命の存在を尊重し,それを持続・保全する社会や生活の実現を目指すエコロジー思想の基礎概念の一つとして重要な位置を占めている。
→関連項目アマゾニア生態系破壊世界自然保護基金総合地球環境学研究所特定外来生物

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農林水産関係用語集の解説

生物多様性

生物の間にみられる変異性を総合的に指すことばで、生態系(生物群集)、種、遺伝子(種内)の3つのレベルの多様性により捉えられる。従って、生物多様性の保全とは、様々な生物が相互の関係を保ちながら、本来の生息環境の中で繁殖を続けている状態を保全することを意味する。

出典|農林水産省
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大辞林 第三版の解説

せいぶつたようせい【生物多様性】

遺伝子・生物種・生態系それぞれのレベルで多様な生物が存在していること。これを地球規模で保全するため、1992年に生物多様性条約が採択された。

出典|三省堂
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