外外(読み)ホカホカ

デジタル大辞泉 「外外」の意味・読み・例文・類語

ほか‐ほか【外外】

[名・形動ナリ]
そこ以外の別々の場所
「―にては同じ顔をうつしとりたると見ゆるを」〈藤裏葉
別々に別れているさま。
「月ごろかく―にて、渡り給ふこともをさをさなきやうに」〈・若菜下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「外外」の意味・読み・例文・類語

ほか‐ほか【外外】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その場所以外の別々の所。
    1. [初出の実例]「はやうありし者どものほかほかなりつる、田舎だちたる所に住むものどもなど」(出典:枕草子(10C終)二五)
  3. ( 形動 ) 別々に別れていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「月ごろ、かく、ほかほかにて、わたり給事も、をさをさなきやうに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)

はずれ‐はずれはづれはづれ【外外】

  1. 〘 名詞 〙 おおい隠す物からもれ出たところどころ。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「けはひなんど、はづれはづれ聞えたるもゆかし」(出典:徒然草(1331頃)一〇五)

外外の補助注記

徒然草」の例は「はつれはつれ」とみる説もある。

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