多治藤善(読み)たじひの ふじよし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「多治藤善」の解説

多治藤善 たじひの-ふじよし

?-? 平安時代前期の官吏
貞観(じょうがん)6年(864)従五位下となる。12年新貨幣の貞観永宝が諸神社に初穂として奉納されたとき,山城の葛野(かどの)鋳銭所(ちゅうせんしょ)付近の5社へ派遣された。加賀守(かがのかみ),大蔵大輔(おおくらのたいふ)などを歴任元慶(がんぎょう)9年摂津守に任命されたが赴任せず,仁和(にんな)2年(886)従五位上から1階級おとされた。氏は丹墀,名は藤吉ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例