元慶(読み)ガンギョウ

精選版 日本国語大辞典 「元慶」の意味・読み・例文・類語

がんぎょうグヮンギャウ【元慶】

  1. ( 「がんきょう」とも ) 平安時代、陽成天皇の代の年号。貞観一九年(八七七)四月一六日改元。但馬国白雉備後国白鹿を貢献するなどの瑞祥による(三代実録)。元慶九年(八八五)、光孝天皇の代に仁和(にんな)と改められた。げんけい。

げんけい【元慶】

  1. がんぎょう(元慶)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「元慶」の意味・わかりやすい解説

元慶
げんけい

[生]慶安1(1648)
[没]宝永7(1710).7.11. 江戸
松雲禅師元慶。江戸時代中期の仏師。 22歳で仏門に入り,諸国行脚の途中羅漢像の造顕を発心。のち鉄牛和尚を頼って江戸に出る。寄進を得て元禄頃に丈六釈迦像や等身の羅漢像 560体を造り,本所羅漢寺創建 (1910年東京,目黒移転) 。諸尊像のほとんどが現存する。

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日本の元号がわかる事典 「元慶」の解説

がんぎょう【元慶】

日本の元号(年号)。平安時代の877年から885年まで、陽成(ようぜい)天皇、光孝(こうこう)天皇の代の元号。前元号は貞観(じょうがん)。次元号は仁和(にんな)。877年(貞観19)4月16日改元。陽成天皇の即位、白雉・白鹿献上の瑞祥を理由に行われた(代始祥瑞改元)。陽成天皇は884年(元慶8)、光孝天皇に譲位した。

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