夜半の嵐(読み)ヨワノアラシ

デジタル大辞泉 「夜半の嵐」の意味・読み・例文・類語

よわ‐の‐あらし〔よは‐〕【夜半の嵐】

夜吹く風。
《「明日ありと思ふ心のあだ桜夜半に嵐の吹かぬものかは」〈親鸞上人絵詞伝〉による》一夜桜花を散らす嵐。気づかないうち変化が起こるたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夜半の嵐」の意味・読み・例文・類語

よわ【夜半】 の 嵐(あらし)

  1. 夜に吹く嵐。
    1. [初出の実例]「秋の夜の夜半の嵐のなかりせばね覚の床におきゐさえまし」(出典:安法集(983‐985頃))
  2. ( 「親鸞聖人絵詞伝‐一」の聖人の詠に「明日ありと思ふ心の仇桜夜(よる)は嵐の吹ぬものかは」とあるところから ) 一夜のうちに桜を散らしてしまう嵐。無常の嵐。また、気づかないほんのしばらくの間に変化が起こることのたとえ。無常の風。よるの嵐。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android