大のか(読み)おおのか

精選版 日本国語大辞典 「大のか」の意味・読み・例文・類語

おお‐のかおほ‥【大のか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 度が過ぎて大きいさま。大がかりなさま。
    1. [初出の実例]「車のうちかへりたる。さるおほのかなるものは、所せくやあらんと思ひしに」(出典:枕草子(10C終)九七)
  3. 楽器の音などが)ゆったりとして立派であるさま。どっしりと豊かであるさま。
    1. [初出の実例]「大君は、琵琶を、〈略〉おほのかなるものの音を、ゆるるかにおもしろくかきならし」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)一)
  4. おおげさなさま。仰山(ぎょうさん)なさま。
    1. [初出の実例]「あさましうおほのかにもいふものかなと、聞きてねいりぬ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android