大のか(読み)おおのか

精選版 日本国語大辞典 「大のか」の意味・読み・例文・類語

おお‐のか おほ‥【大のか】

〘形動〙
① 度が過ぎて大きいさま。大がかりなさま。
※枕(10C終)九七「車のうちかへりたる。さるおほのかなるものは、所せくやあらんと思ひしに」
② (楽器の音などが)ゆったりとして立派であるさま。どっしりと豊かであるさま。
※夜の寝覚(1045‐68頃)一「大君は、琵琶を、〈略〉おほのかなるものの音を、ゆるるかにおもしろくかきならし」
③ おおげさなさま。仰山(ぎょうさん)なさま。
※宇治拾遺(1221頃)一「あさましうおほのかにもいふものかなと、聞きてねいりぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android