大和古寺風物誌(読み)ヤマトコジフウブツシ

デジタル大辞泉 「大和古寺風物誌」の意味・読み・例文・類語

やまとこじふうぶつし【大和古寺風物誌】

亀井勝一郎による評論。昭和18年(1943)刊。左翼文学から退き、日本の古典作品や仏教思想に傾倒するようになった著者が、大和やまと路の古刹こさつを訪ねた感慨文明批評としてまとめたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の大和古寺風物誌の言及

【亀井勝一郎】より

…2年後出獄,日本プロレタリア作家同盟(ナルプ)に所属して評論家として再出発するが,同盟解散後,同人雑誌《現実》をへて,35年保田与重郎らと《日本浪曼(ろうまん)派》を創刊,転向以後の自我再生の道を模索する。《転形期の文学》(1934)から《人間教育》(1937)にいたる思索の過程に転向者としての苦悩が如実にうかがえるが,やがてそれが宗教的回心となり,43年《大和古寺風物誌》を刊行。仏教への関心,日本の古典への傾斜は,戦争協力の態度を生んだが,日本的なものの模索は戦後も続けられ,《現代人の研究》をへてライフ・ワーク《日本人の精神史研究》(1959‐66)の業績を生んだ。…

※「大和古寺風物誌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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