大和塀(読み)ヤマトベイ

デジタル大辞泉 「大和塀」の意味・読み・例文・類語

やまと‐べい【大和塀】

杉の皮を縦に張り、竹の押縁おしぶちで押さえた塀。数寄屋などの庭に用いる。
板を大和打ちにした塀。

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精選版 日本国語大辞典 「大和塀」の意味・読み・例文・類語

やまと‐べい【大和塀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 数寄屋(すきや)などの庭に用いる塀。地長押(じなげし)から笠木まで杉皮を張って、おおよそ五〇センチメートルごとに、さらした竹の押縁(おしぶち)を打ちつけたもの。
  3. 板を大和張り(板を交互に重ね合わせて打付ける張り方)にした塀。

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世界大百科事典(旧版)内の大和塀の言及

【塀】より

… 日本建築における木造の塀としては,頂部に横木(笠木)を置いた笠木塀,板葺きや瓦葺きの屋根を造る屋根塀,防御のため特に高くした高塀などがあり,それぞれ柱間に板を張るもの,割竹や杉皮を張るもの,土壁とするものなどがある。板を張った塀のうち,貫(ぬき)の表と裏に交互に1枚ずつ竪板を張るものを大和塀,横板を羽重ねに張った下見板に簓子(ささらこ)を付けたものを簓子塀と呼ぶ。数寄屋建築などに用いる塀で,杉皮を縦に張って竹で押さえたものも大和塀と呼んでいる。…

※「大和塀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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