大唐郷(読み)もろこしごう

日本歴史地名大系 「大唐郷」の解説

大唐郷
もろこしごう

和名抄」所載の郷。「日本書紀」斉明天皇六年(六六〇)一〇月条に「百済の佐平鬼室福信、佐平貴智等を遣し来たりて唐の俘一百余人を献る。今美濃国の不破・片県、二郡の唐人等なり」とみえるが、この時の唐人らの居住地をさすものと思われる。また「今昔物語集」巻二七(美濃国紀遠助、値女霊遂死語)にみえる「唐ノ郷」も当郷のことであろう。郷域について「大日本地名辞書」は不詳としながらも、現岐阜市城田寺きだいじ鷺山さぎやまあたりに考えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 鷺山 諸越 中世

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む