大唐郷(読み)もろこしごう

日本歴史地名大系 「大唐郷」の解説

大唐郷
もろこしごう

和名抄」所載の郷。「日本書紀」斉明天皇六年(六六〇)一〇月条に「百済の佐平鬼室福信、佐平貴智等を遣し来たりて唐の俘一百余人を献る。今美濃国の不破・片県、二郡の唐人等なり」とみえるが、この時の唐人らの居住地をさすものと思われる。また「今昔物語集」巻二七(美濃国紀遠助、値女霊遂死語)にみえる「唐ノ郷」も当郷のことであろう。郷域について「大日本地名辞書」は不詳としながらも、現岐阜市城田寺きだいじ鷺山さぎやまあたりに考えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android