大岬旧海軍望楼(読み)おおみさききゆうかいぐんぼうろう

日本歴史地名大系 「大岬旧海軍望楼」の解説

大岬旧海軍望楼
おおみさききゆうかいぐんぼうろう

[現在地名]稚内市大字宗谷村字大岬

宗谷岬灯台の東側に位置。日露戦争開戦二年前の明治三五年(一九〇二)に国境監視のため、旧帝国海軍によって設置されたコンクリート製の望楼。開戦後の同三七年一〇月には無線電信所が併設された。宗谷海峡の見張りや北海警備艦船との通信連絡を行った。同三八年七月には樺太上陸特別派遣軍の海上輸送擁護にあたった北遣艦隊との通信連絡、同年八月にはロシア軍艦ノーウイック号と日本海軍巡洋船対馬・千歳の戦などに関与した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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