20世紀日本人名事典 「大曽根辰保」の解説
大曽根 辰保
オオソネ タツオ
昭和期の映画監督
- 生年
- 明治37(1904)年7月15日
- 没年
- 昭和38(1963)年10月22日
- 出生地
- 千葉県
- 本名
- 大曽根 辰男
- 学歴〔年〕
- 横浜高商中退
- 経歴
- 大正14年奈良の市川右太衛門プロダクション宣伝部に入ったが、昭和4年松竹京都撮影所に転じ助監督となり、衣笠貞之助らの下で修行、9年「石井常右衛門」で監督デビュー。10年高田浩吉主演の「大江戸出世小唄」、12年坂東好太郎、岡田嘉子共演「お静礼三」、13年の川浪良太郎主演もの、衣笠の「雪之丞変化」続編といえる「闇太郎懴悔」、続いて「美女桜」「荒木又右衛門」などの秀作を作った。戦後も松竹京都で「遊俠の群れ」「鞍馬天狗」、26年現代劇「獣の宿」のほか「弥次喜多ブギウギ道中」「鞍馬の火祭り」「旗本退屈男」「花の生涯」「天の眼」「侍ニッポン」などを監督した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報