日本大百科全書(ニッポニカ) 「大画面ディスプレー」の意味・わかりやすい解説
大画面ディスプレー
だいがめんでぃすぷれー
large screen display
40インチ(ブラウン管の対角線が約1メートル)程度以上の大きな画像を表示するためのディスプレーのこと。40~120インチの比較的小型なものは投写型テレビ、500インチまでの劇場または大会議場用にはアイドホールなどライトバルブ型のものが用いられる。200インチクラスには、液晶にカラーフィルターをつけ、背面から特殊蛍光ランプで照明するものもある。このほか、3色のレーザーによる投光を用いるもの、ガス放電を利用したプラズマテレビも開発されている。屋外広告、屋外競技場などの超大画面のカラーディスプレーでは、カラー電球、カラー高輝度発光管、あるいはカラー単画素ブラウン管を多数マトリックス状に配置し、点滅させて画像をつくっている。壁掛け形の大画面ディスプレーにはカラー液晶、有機エレクトロルミネッセンス、真空マイクロ素子、発光ダイオードを配列したものが現れ始めている。
[岩田倫典]