大石封(読み)おおいしのふう

日本歴史地名大系 「大石封」の解説

大石封
おおいしのふう

近世の大石村を遺称地とする観世音寺(現太宰府市)の封戸。保延三年(一一三七)三月日の観世音寺封庄作田地子段米注進状(根岸文書/平安遺文五)に「大石御封」とみえ、現作田は五九町八段二四〇歩で、新田・佃や人給田などを除いた定田は九町七段三〇〇歩、現納米は三二石四斗三升二合であった。康治二年(一一四三)二月日の観世音寺年料米相折帳(国立公文書館内閣文庫観世音寺文書/平安遺文六)によれば、観世音寺の例用米一〇六石余のうち四箇日僧供料六石二斗と、法華会仏僧供料のうち僧供炊飯代の一日分一石五斗を負担している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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