大聖歓喜天(読み)だいしょうかんぎてん

精選版 日本国語大辞典 「大聖歓喜天」の意味・読み・例文・類語

だいしょう‐かんぎてんダイシャウクヮンギテン【大聖歓喜天】

  1. 仏語。仏教守護の神。もとインド神話の神で、仏教にはいって大自在天の子、韋駄天の兄弟とされた。その形は象頭人身で、単身と双身の像がある。単身像は二臂(ひ)・四臂・六臂などの別があり、刀・果盤・輪・棒・牙などを持ち、一定しない。双身像は、一つは男天で魔王、一つは女天で十一面観音の化身といい、男女和合の姿に作られる。治病、除難、夫婦和合、子宝などの功徳があるとされる。聖天。大聖天。歓喜天。
    1. [初出の実例]「早旦向二尊院 大聖歓喜天供之結願也。下供頂戴、本尊始而拝見。殊勝殊勝」(出典:実隆公記‐文明六年(1474)一〇月一五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大聖歓喜天の言及

【聖天】より

…サンスクリット名のナンディケシバラNandikeśvaraの漢訳名を大聖歓喜天といい,その略称。歓喜天,天尊などともいう。…

※「大聖歓喜天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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