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大自在天 だいじざいてんMaheśvara

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大自在天
だいじざいてん
Maheśvara

ヒンドゥー教の最高神の一神シバ仏教に取入れられたのちの名。自在天,大主宰神ともいう。普通,白牛に乗った三目八臂の天人形として表わされるが,密教では十二天の一つである伊舎那天と同一とされる。その住所は色界の頂上である色究竟天 (しきくきょうてん) である。

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世界大百科事典 第2版の解説

だいじざいてん【大自在天】

サンスクリットMaheśvara(摩醯首羅天(まげいしゆらてん))の訳。ヒンドゥー教の最高神格であるシバ神Śivaが仏教にとり入れられて護法神となったもの。十二天の中の一尊である伊舎那天(いしやなてん)も密教に入った摩醯首羅天である。自在天,自在天王ともいう。その形像については諸説があり,三目二臂(にひ)像(《十二天供儀軌》),三目四臂像(《迦楼羅及諸天密言経》),三目八臂で白牛に乗る像(《大智度論》)などがあり,三目八臂像は図像集の《図像抄》や《覚禅抄》に描かれている。

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大辞林 第三版の解説

だいじざいてん【大自在天】

インドのシバ神の別名。
を起源とする、仏教の守護神の一。色究竟天を主宰する。その像の多くは三目八臂で白牛に乗る。自在天。魔醯首羅まけいしゆら

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大自在天
だいじざいてん

仏教の神。サンスクリット語のマヘーシュバラMahevara(大主宰神の意。摩醯首羅(まけいしゅら)と音写)の訳。元来はヒンドゥー教の主要な神の一つで、ヒマラヤ山脈中のカイラーサ山に神妃パールバティーと住むシバ神の呼称である。密教に取り入れられて十二天の一となり、胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)の外金剛部に属し、ありとあらゆる世界すなわち大千世界の主とされた。崑崙山(こんろんざん)上の美しく飾られた宮殿に住み、60の天神に守護され、百千の天女に取り巻かれているという。その像は三目八臂(はっぴ)で天冠を頂き、三叉(さ)の戟(げき)を手に持ち、白牛に乗っているのが普通である。[前田式子]

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世界大百科事典内の大自在天の言及

【インド神話】より

…これがいわゆるヒンドゥー教の神話である。ヒンドゥー教の主神はブラフマー(梵天)とシバ(大自在天)とビシュヌ(毘瑟笯,毘紐)である。ブラフマーはウパニシャッド哲学の最高原理ブラフマン(中性原理)を神格化したもので,宇宙創造神,万物の祖父(ピターマハ)として尊敬されるが,他の2神のように幅広い信仰の対象となることはなかった。…

【シバ】より

…ビシュヌやブラフマー(梵天)と並ぶヒンドゥー教の主神。《リグ・ベーダ》のルドラと同一視され,ハラHara,シャンカラŚaṃkara,マハーデーバMahādeva(大天),マヘーシュバラMaheśvara(大自在天)などの別名を有する。彼はまた世界を救うために,太古の〈乳海攪拌〉の際に世界を帰滅させようとする猛毒を飲み,青黒い頸をしているので,ニーラカンタNīlakaṇṭha(青頸(しようきよう))と呼ばれる。…

※「大自在天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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