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化身 けしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

化身
けしん

変化して現出した身体。神や妖精などが姿を変えて現れること。キリスト教では,イエスは人間救済のための神の化身とみなす (→インカルナチオ ) 。ヒンドゥー教では,アバターラといい,ビシュヌ神やシバ神は種々の身体を現出するが,ビシュヌ神の 10種の化身が特に有名。仏教では化身は nirmāṇakāyaの訳で,三身の一つ。仏が衆生を救済しようとしてそれぞれの衆生と同じ形相をとって変現した姿。

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デジタル大辞泉の解説

け‐しん【化身】

[名](スル)
仏語。世の人を救うために人の姿となって姿を現した。応身(おうじん)。
神仏などが姿を変えてこの世に現れること。また、そのもの。「神の化身」「悪魔の化身
抽象的で無形の観念などが、形をとって現れたもの。「美の化身
歌舞伎で、化け物などのこと。また、それに扮(ふん)するときの隈取(くまど)り

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デジタル大辞泉プラスの解説

化身

宮ノ川顕による小説。2009年、第16回日本ホラー小説大賞にて大賞受賞。応募時のタイトルは「ヤゴ」。同年、「雷魚」「幸せという名のインコ」の2作を併せ刊行。

化身

日本のポピュラー音楽。歌はシンガーソングライターで俳優の福山雅治。2009年発売。フジテレビ系で放送のドラマ魔女裁判」の主題歌

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大辞林 第三版の解説

かしん【化身】

けしん【化身】

( 名 ) スル
神仏が人々を救うために、さまざまな姿に形を変えて、この世に現れること。
〘仏〙 「 応身おうじん 」に同じ。
芝居に登場する妖怪変化。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

化身
けしん

仏がかりに現した姿をいう。サンスクリット語ニルマーナカーヤnirmakyaの訳。変化した身体の意。変化身(へんげしん)ともいう。仏の三身(法身(ほっしん)、報身(ほうじん)、化身(けしん))の一つで、仏が生きとし生けるものを救済しようとして、その生きものと同じ姿をとったものをいう。教化すべき人々の能力や素質に応じて現れる身体という意味から、応身(おうじん)とも漢訳される。
 英語のインカーネーションincarnationの訳語としての広義における化身の概念は、神や仏、あるいは超自然的、超人間的存在が、ある目的のために、一時的ないし継続的に人間や動物などの形相(けいそう)をとってかりに姿を現したものの意。キリスト教では、イエスは人間救済のための神の化身とみなし、インカーネーション(託身(たくしん)、受肉(じゅにく))と称する。[坂部 明]

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世界大百科事典内の化身の言及

【仏身論】より

…大乗仏教になって仏身に関する思索が深まり,中観派の竜樹,さらには瑜伽行派の弥勒(マイトレーヤ),無著世親らの論師たちによって最終的に3種の仏身をたてる〈三身説〉が成立した。三身とは(1)法身(ダルマ・カーヤdharma‐kāya),(2)報身(サンボーガ・カーヤsambhoga‐kāya),(3)応身(化身,ニルマーナ・カーヤnirmāṇa‐kaya)の3種,あるいは(1)自性身(スババーバ・カーヤsvabhāva‐kāya),(2)受用身(サンボーガ・カーヤsambhoga‐kāya),(3)変化身(ニルマーナ・カーヤnirmāṇa‐kāya)の3種をいう。これら三つは論師あるいは宗派によって微妙に解釈を異にするが,前者の三身を略説すると次のごとくである。…

※「化身」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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