正式名称はGBU43B。米軍が保有する爆弾の中で核兵器を除いて最大級の破壊力を持つ。実地試験時には原子爆弾のようなきのこ雲が立ち上がった。C130輸送機などから投下し、衛星利用測位システム(GPS)で攻撃目標に誘導する。同じ頭文字を取って「MOTHER OF ALL BOMBS(全ての爆弾の母)」と呼ばれることもある。(ワシントン共同)
米軍が保有する、核兵器を除く通常兵器の中で最大級の破壊力があるとされる爆弾。正式名称は「GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast」で、略称は「MOAB」。巨大なキノコ雲が発生するほどの威力を有することから、「Mother Of All Bombs(全ての爆弾の母)」とも称される。全長約9メートル、直径約1メートル、総重量約10トンに及び、大型輸送機から投下される。全地球測位システム(GPS)を搭載し、高い命中精度を誇る。2002~03年に米国の航空宇宙・防衛企業ダイネティクスと米空軍研究所(AFRL)が協力して開発し、03年のイラク戦争時に初めて実戦配備された。その時は使用が見送られたが、17年、アフガニスタン東部にあるイスラム過激派組織・イスラム国(IS)の拠点を狙った攻撃において初めて実戦で投下された。