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原子爆弾 げんしばくだんatomic bomb

翻訳|atomic bomb

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原子爆弾
げんしばくだん
atomic bomb

原爆と略称される。ウランプルトニウムなどの原子核分裂に伴って放出される巨大なエネルギーを利用した爆弾。原料としては天然のウランから同位体分離により得られるウラン 235,原子炉中に生じるプルトニウム 239が用いられる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵の解説

原子爆弾

ウラン(U)またはプルトニウム(PU)を短時間核分裂させ、そのとき放出される大量のエネルギーを利用した爆弾。ウラン原爆では、核分裂連鎖反応を起こすのに必要な臨界量に達しない量のウランの塊を間隔をおいて配置し、火薬の爆発力で一気に合体させて臨界量以上にする。広島に落とされたのがこのタイプで、ウランが砲身状の筒の両側に置かれていたガンバレル型だった。通称リトルボーイ。爆発エネルギーは推定でTNT火薬換算16kt相当。一方、プルトニウム原爆は、臨界にならないようにプルトニウムを球形に配置し、その周囲で火薬を爆発させてプルトニウムを圧縮(爆縮)し臨界にする。長崎に投下された原爆がこの型。胴の太い形からファットマンと呼ばれた。TNT火薬換算21kt相当とされる。原爆によって放出されるエネルギーの分布は爆風50%、熱線35%、放射線15%と推定される。1945年に米国ニューメキシコ州アラマゴードで行われた世界初の原爆実験はプルトニウム原爆だった。ウラン原爆は実験なしで実戦に使用された。

(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

げんし‐ばくだん【原子爆弾】

核分裂性物質核分裂連鎖反応により、瞬間的に狭い空間で大量のエネルギーを放出する爆弾。昭和20年(1945)8月、ウラン235を用いたものが広島に、プルトニウム239を用いたものが長崎に、それぞれ初めて投下された。原爆。
[補説]広島市は8月6日午前8時15分、長崎市は8月9日午前11時2分に投下された。

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百科事典マイペディアの解説

原子爆弾【げんしばくだん】

ウラン235(235U),プルトニウム239(239Pu)などの原子核分裂連鎖反応を利用し狭い空間で瞬間的に大量の核分裂エネルギー原子力)を放出させる装置。
→関連項目大田洋子原子力管理コバルト爆弾3F爆弾水素爆弾第2次世界大戦朝鮮戦争長崎[市]熱核兵器ファットマン丸木俊マンハッタン計画山口仙二リトル・ボーイ連鎖反応ローゼンバーグ事件

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世界大百科事典 第2版の解説

げんしばくだん【原子爆弾】

ウラン235,プルトニウム239などの原子核分裂の連鎖反応のさい放出される核分裂エネルギーを破壊目的に利用した核兵器原子爆弾が人間の殺傷,住宅の破壊に実際に用いられたのは1945年8月6日広島市,8月9日長崎市においてだけであり,投下したのはアメリカ軍であった。しかも,その直後に行われた日本人科学者や報道カメラマンの調査資料は占領軍によって押収され,また進駐後アメリカが行った調査も長い間公開されなかった。

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大辞林 第三版の解説

げんしばくだん【原子爆弾】

核分裂の連鎖反応によって瞬間的に大量のエネルギーを放出させる爆弾。ウラン二三五、プルトニウム二三九を原料とする。1キログラムのウラン二三五が爆発して放出するエネルギーは TNT 火薬2万トンが爆発するときのエネルギーにほぼ等しい。核分裂の際に発生する γ 線・ β 線・中性子線などによる放射線障害、熱放射による火災と火傷、衝撃波による破壊などを起こす。1945年(昭和20)8月、ウランを用いたものが6日広島に、プルトニウムを用いたものが9日長崎にアメリカ軍によって投下され、大惨害をもたらした。原爆。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

原子爆弾
げんしばくだん
atomic bomb

ウラン235、プルトニウム239などの核分裂性物質の、瞬間的な核分裂連鎖反応で発生する大量のエネルギーを利用した爆弾。アメリカは第二次世界大戦中にマンハッタン計画とよばれる原子爆弾製造計画で、1945年7月16日、アラモゴード砂漠で世界最初の原子爆弾を爆発させ、8月6日には広島に、9日には長崎に、それぞれ1発の原子爆弾を投下して、この二つの都市を壊滅させた。[服部 学]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の原子爆弾の言及

【アインシュタイン】より

…45年研究所を退いたが,その後も研究室をもらって終生研究を続けた。この間,1939年にはL.シラード,E.テラー,E.ウィグナーの要請により,核分裂が軍事的に利用される危険性があることを指摘し,それをナチスが開発する可能性のあることを警告する,シラードの起草になる手紙をアメリカ大統領ローズベルトに書き,これがアメリカの原子爆弾開発計画の発端となった。しかし,彼はこの計画になんら関与せず,その進展についてなにも知らなかった。…

【核兵器】より

…核兵器は,エネルギーを放出するおもな核反応が核分裂であるか核融合であるかによって,核分裂兵器と核融合兵器とに二大別される。前者は原子爆弾(原爆),後者は水素爆弾(水爆)とも呼ばれる。
【開発の歴史】
 1938年ドイツのO.ハーン,F.シュトラスマンらはウランの核分裂を発見した。…

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