全て/凡て/総て(読み)スベテ

デジタル大辞泉の解説

すべ‐て【全て/凡て/総て】

《動詞「す(統)ぶ」の連用形+接続助詞「」から》
[名]ある物や、ある事の全部。いっさい。「―を知る」「見るもの―が珍しい」「金が―の世の中」
[副]
ことごとく。残らず。「財産を―投げ出す」「見たことを―話す」
おおよそ。大体。総じて。
「―、きむぢ、いとくちをし」〈かげろふ・中〉
(打消しの語を伴って用いる)全然。まるっきり。
「―音もせで五六日になりぬ」〈大和・一〇三〉
[用法]すべて・全部みな――「植木がすべて(全部・みな)枯れた」「株で失敗して財産をすべて(全部・みな)失った」「島民はすべて(全部・みな)避難した」など、相通じて用いられる。◇「すべて」「全部」は、「在庫はすべて(全部)売り切れた」「会員すべて(全部)が反対だ」のように、物についても人についても使う。◇「みな」は「みな、出かけようか」という代名詞としての用法があるように、特に人について多く使われる。「みなで協力しよう」「みな帰ってしまった」などの文脈では「すべて」「全部」は不適当である。◇「すべて」は文章語的で、「みな」「全部」は口語的である。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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