大道廃れて仁義あり(読み)ダイドウスタレテジンギアリ

デジタル大辞泉 「大道廃れて仁義あり」の意味・読み・例文・類語

大道だいどうすたれて仁義じんぎあり

《「老子一八章から》人の道理が自然に行われていた昔は、仁義という人為的な道徳は必要なかった。世の道理が失われたから、仁義をことさらに唱える必要が生じたのである。

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精選版 日本国語大辞典 「大道廃れて仁義あり」の意味・読み・例文・類語

だいどう【大道】 廃(すた)れて仁義(じんぎ)=有(あ)り[=行(おこ)なわる]

  1. ( 「老子‐一八」に「大道廃、有仁義、慧智出、有大偽、六親不和、有孝慈、国家昏乱、有忠臣」とあることばから ) 大道が自然に行なわれていた太古は、特に仁義を説く必要はなかったが、後世道徳がすたれてきて、仁義が必要になり提唱されるに至った。仁義が必要なのは、大道が失われたからであるとの語。〔譬喩尽(1786)〕

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ことわざを知る辞典 「大道廃れて仁義あり」の解説

大道廃れて仁義有り

人がふみおこなうべき正しい道が自然に行われていた太古は、特に仁義を説く必要はなかったが、後世道徳がすたれてきて、仁義が必要になり提唱されるに至った。仁義が必要なのは、大道が失われたからであるということ。

[解説] 「老子―一八」にあることば。

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