大金国志(読み)だいきんこくし(その他表記)Dà jīn guó zhì

改訂新版 世界大百科事典 「大金国志」の意味・わかりやすい解説

大金国志 (だいきんこくし)
Dà jīn guó zhì

中国,金朝の歴史を記述した書。全40巻。うち本紀26巻,開国功臣伝1巻,文学翰苑伝2巻,楚・斉国関係の記事3巻,制度その他6巻,宋・金間の誓書1巻,許亢宗奉使行程録1巻。《大金国志》は金から宋に下った宇文懋昭(うぶんぼうしよう)によって1234年(端平1)に編纂されたというが,内容は後人によって大幅に加筆されている。本書は金に関係ある記事を他書から抜粋してそれを編集したもので,しかも架空の物語まで載せてあって史料的な価値は落ちるが,しかし本書にしか見られない重要な記事も少なくない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 松浦

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む