精選版 日本国語大辞典「本書」の解説
ほん‐しょ【本書】
〘名〙 (古く「ほんじょ」とも)
※今鏡(1170)四「天台の止観とかいふふみを、〈略〉本書ばかりはつたへさせたまひてけり」
② 正式の文書。正文(しょうもん)。下書き・写しに対していう。
③ 基準・根拠となる本。正本(しょうほん)。原本。
※能序破急事(1418)「此本書、花習内 題目六ケ条事書八ケ条也」
④ 党派・宗派・流派などで、最も重んじられる書物。基本とされる書物。
※中右記‐大治四年(1129)六月二日「但諸道雖有本書、必有私説口伝」
⑤ 話題にしている、この文書、書籍。
※文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一「本書全篇に論ずる所の利害得失は」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報