天王寺村鋳銭所跡(読み)てんのうじむらちゆうせんしよあと

日本歴史地名大系 「天王寺村鋳銭所跡」の解説

天王寺村鋳銭所跡
てんのうじむらちゆうせんしよあと

[現在地名]南区日本橋二丁目、浪速区日本橋東一丁目・日本橋三丁目

元文五年(一七四〇)天王寺村に幕府の許可を得て銀座年寄徳倉長右衛門・平野六郎兵衛が建設し、寛保元年(一七四一)に創業を始めた鋳銭所。敷地は三町六反四畝、四周に竹垣をめぐらし、内部に堀と板塀に囲まれた工場があった。ここでは寛永通宝を鋳造したが、その裏面に「元」の字があることから元字銭といい、鋳造高は年間二〇万貫文にも達した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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