南区(読み)ミナミク

デジタル大辞泉 「南区」の意味・読み・例文・類語

みなみ‐く【南区】[札幌市]


みなみ‐く【南区】[さいたま市]


みなみ‐く【南区】[横浜市]


みなみ‐く【南区】[名古屋市]


みなみ‐く【南区】[京都市]


みなみ‐く【南区】[広島市]


みなみ‐く【南区】[福岡市]


みなみ‐く【南区】[堺市]


みなみ‐く【南区】[浜松市]


みなみ‐く【南区】[新潟市]


みなみ‐く【南区】[岡山市]


みなみ‐く【南区】[相模原市]


みなみ‐く【南区】[熊本市]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「南区」の解説

南区
みなみく

面積:一五・六七平方キロ

京都市南部、国鉄東海道本線の南から九条くじよう通に至る旧洛中部分及び旧葛野かどの郡の南端、かも川とかつら川とによってデルタ状に囲まれた旧紀伊きい郡の北半、そして桂川以西の旧乙訓おとくに郡西辺部から成立つ。北部の境界は下京区・右京区、東部はほぼ鴨川を境して東山区・伏見区、南部は伏見区、西部は向日むこう市及び桂川を境して西京区と隣接する。区域のほぼ中央部を西高瀬にしたかせ川が南流しており、国道一号線(京阪国道)がやや東寄り、国道一七一号線が西寄りに通り、区域の南端部を名神高速道路が横切っている。

〔原始〕

京都盆地南部の湿地帯、旧紀伊郡北半域には、鴨川西に縄文時代の上鳥羽かみとば遺跡がある。桂川以西には、弥生時代の集落を示す上久世かみくぜ・中久世・東土川ひがしつちかわ遺跡、飛鳥・奈良・平安期にわたる大藪おおやぶ遺跡がある。区域の全域が平地に属するためか、古墳等の遺跡は確認されていない。

〔古代〕

分郡後における南区は、葛野郡の南端部、紀伊郡の北半部、乙訓郡の西辺部から成立っている。紀伊郡の北半部では条里制遺構がよく残されており、山城国紀伊郡里々坪付帳(九条家文書)によって、西南隅に始まり北行する千鳥形の坪並と条里界線とを確認することができ、九条御領辺図(同文書)によって、東北から西南にかけての大副里・鳥羽手里・角神田里・佐井佐里・下布施里・上佐比里・三木里・社里・幢里・飛鳥里・上石原里・下佐比里・平田里・穴田里・真幡木里・河副里・下石原里・嶋固里・松本里・須久田里・跡田里・上津鳥里・上津田橋里・飯里・竹田里・桜井里・蓮治里・下津田橋里の里名配置を知ることができる。


南区
みなみく

面積:一二・六三平方キロ

横浜市の中央よりやや南に位置する。東は中区、南は磯子いそご区・港南こうなん区、西は戸塚とつか区、北は保土ほど区・西区。区内の北・西・東南は多摩丘陵南端の台地が占め、その間を港南区から流入してきた大岡おおか川が北流、弘明寺ぐみようじ町から東北に向かい、沖積地を形成しつつ、中区を経て東京湾に入る。

〔原始・古代〕

縄文時代は現在の西区・南区・中区の間の平地部は湾になっていた。湾奥の六ッ川むつかわの台地では縄文早期の大丸だいまる遺跡が発掘され、同遺跡は早期前葉の大丸式土器の標式遺跡となっている。貝塚は縄文前期に清水しみずおか貝塚、中期には永田ながた町の台地に山王台さんのうだい貝塚、後期には別所中里台べつしよなかざとだい矢畑やばたけ貝塚、中村なかむら町に稲荷山いなりやま貝塚がある。貝層は湾奥の溺れ谷にあたるため泥地にすむハイガイが主体となっているが、湾の中央部南岸にあたる稲荷山貝塚のみは砂地にすむハマグリ、アサリ、キサゴ、シオフキなどが主体となっている。当遺跡では漁労用具も発掘されている。「和名抄」記載の大井おおい郷・服田はとだ郷が区域に比定される。

〔中世〕

弘明寺は寛徳元年(一〇四四)の再興といわれ、また宝生ほうしよう寺は承安年間(一一七一―七五)の草創と伝え、ともに中世を通じて武家の庇護を得ている。中世郷では、宝生寺文書に平子たいらこ郷・本牧ほんもく郷などがみられるほか、弘明寺・引越ひつこし中里なかざと・別所の村々は現港南区の最戸さいど村・久保くぼ村とともに小田原衆所領役帳では石巻下野守所領の「多々久たたく郷」に属した。


南区
みなみく

面積:二・九六平方キロ

大阪市のほぼ中央に位置する。北は東区、南は天王寺区・浪速なにわ区、東は天王寺区、西は西区に接する。中央東寄りを東横堀ひがしよこぼり川が南流し、中央部南寄りを西流する道頓堀どうとんぼり川に流入する。東横堀川以東は上町うえまち台地の一部で高乾な地域、他の地域は平地に立地する。南北の主要道路は東端の上町筋をはじめとして谷町たにまち筋・松屋町まつやまち(「まっちゃまち」と発音する)、阪神高速大阪環状線(東横堀川の上)さかい筋・御堂みどう筋などが通る。堺筋・御堂筋には地下鉄堺筋線・同御堂筋線が通じ、東西の主要な通りには長堀ながほり川を埋立てた長堀通、千日前せんにちまえ通・地下鉄千日前線などがある。

〔原始―中世〕

浪速区にまたがる南海難波駅から三津寺みつてら町にかけての一帯は、原始・古代における海岸線であった。同駅周辺には漁労遺跡があり、弥生後期の土器や古墳前期の土師器に伴ってイイダコ壺や土錘が出土している。三津寺町一帯は古代御津みつ(難波津)に含まれたといわれ、行基草創の由緒を伝える三津寺、御津の地名にちなむ御津宮がある。区域の大半は摂津国西成にしなり郡に属し、東部の一部は東生ひがしなり郡に属した。

中世、区内の大半は難波なんば庄に含まれ、また三津寺町一帯は山城石清水いわしみず八幡宮領三津寺庄、南部は東北とうほく院領郡戸こおと庄に含まれた。三津寺庄は天文年間(一五三二―五五)まで存在が確認されるが、海岸に立地した庄園にふさわしく公事物に魚類などがみえる。


南区
みなみく

面積:三〇・九八平方キロ

福岡市中央部南寄りにあり、北は中央区、北から北東は博多区、南東は春日市、南は筑紫ちくし那珂川なかがわ町、西は城南じようなん区、南西は早良さわら区に接する。早良区境にはあぶら(五九七メートル)、那珂川町境には片縄かたなわ(二九二・六メートル)があり、区域南西部はこれらの山から続く丘陵部となっている。東部を北へ流れる那珂川は北東部で向きを転じて博多区との境を北西流し、樋井ひい川は西部を緩やかに蛇行しながら北流し、城南区へと入る。那珂川東岸を除き区域南半には野多目のため池・老司ろうじ池など多数の溜池が点在している。北東端を北西から南東へJR鹿児島本線が通り、東部の那珂川東岸をほぼ南北にJR博多南線が縦断している。北部を北西から南東へと同線と交差して西鉄天神大牟田てんじんおおむた線が通る。那珂川西岸を北上した国道三八五号は天神大牟田線大橋おおはし駅北側で北西へ向きを変え、北部清水しみず地区で北東へ折れたのち再び北上している。

旧石器時代の遺跡は那珂川両岸の段丘上から後背地の丘陵に立地する。野多目B遺跡(野多目三丁目)はナイフ形石器古段階の遺跡である。野多目A遺跡(野多目一丁目)井尻いじりB遺跡(井尻五丁目)はナイフ形石器新段階から細石器段階の遺跡で、曰佐おさ遺跡(曰佐四丁目)からは細石器段階の石器類が出土した。


南区
みなみく

面積:一八・五六平方キロ

市の南部に位置し、東は天白てんぱく・緑の両区、北は瑞穂みずほ・熱田の両区、西は港区、南は東海市に隣接する。標高一五メートル内外の台地が東部に続き、西部一帯は低平で、北部を山崎やまざき川、東南辺を天白川、西北辺をほり川および新堀しんほり川が、いずれも東北から西南に流れている。東部の台地上や縁辺に、粕畑かすはた貝塚はじめ縄文時代から弥生・古墳時代に及ぶ遺跡が多く分布する。見晴台みはらしだい遺跡は各時代にわたる総合的な遺跡として知られる。作良さくら郷や星崎ほしざき庄はほぼ当区の東部にあたる。年魚市あゆち潟や桜田さくらだは名勝として知られる。

古代の建立と伝えられる社寺には、七所しちしよ神社や笠覆りゆうふく(笠寺)がある。


南区
みなみく

面積:六五七・二三平方キロ

昭和四七年(一九七二)四月、札幌市の政令指定都市移行により設置。札幌市の南西部に位置する。面積は札幌市一〇区のなかで最も広く、市域の約六割を占め、北東部が住宅地となっているほかは山林・山岳地帯である。区西部の山岳地帯を水源とする豊平川が中央部を東流し、石山いしやま付近で折れて北流に転じる。国道二三〇号は定山渓じようざんけいのはずれまで豊平川と並行し、その後はやや西にずれて中山なかやま峠へと向かう。山岳地帯は大部分が支笏洞爺国立公園内で、余市よいち岳・札幌岳・いざり岳など一〇〇〇メートルを超える高峰が一七座そびえる。札幌市一〇区のなかでは最も自然に恵まれ、国営滝野たきのすずらん丘陵公園、札幌国際スキー場、定山渓温泉など多くの行楽・保養施設がある。


南区
みなみく

面積:二三・九二平方キロ

広島市の東南部に位置し、北は東区、西は中区、東北は安芸郡府中ふちゆう町、東は安芸区に囲まれ、南は広島湾に面する。現在の区域は、北方で分流した太田おおた川の支流京橋きようばし川が、区域北隅でさらに猿猴えんこう川を分流するが、この二河川に挟まれた地域の全域と、猿猴川東北岸、および猿猴川河口東岸、宇品うじな島・金輪かなわ島・似島にのしまなどである。しかし区域の大部分は近世初期までは広島湾中およびそこに浮ぶ島であり、陸地はせいぜい比治ひじ山以北で、それ以南は仁保にほ島・宇品島など島部を除いて新開によって陸地となったものである。海岸線の埋立は近代に入っても続けられ、皆実みなみ新開南の宇品町・宇品東うじなひがし一―七丁目・宇品神田うじなかんだ一―五丁目・宇品御幸うじなみゆき一―五丁目・宇品西一―四丁目・宇品海岸うじなかいがん一―三丁目・出島でじま一―二丁目、旧仁保島南の仁保沖にほおき町、猿猴川河口東岸の小磯こいそ町などがそれにあたる。


南区
みなみく

2003年4月1日:さいたま市の政令指定都市移行に伴い、中央区・北区・西区・大宮区・見沼区・南区・桜区・浦和区・緑区を設置
【さいたま市】[変更地名]埼玉県


南区
みなみく

2007年4月1日:新潟市の政令指定都市移行に伴い、中央区・東区・西区・北区・江南区・秋葉区・南区・西蒲区を設置
【新潟市】[変更地名]新潟県


南区
みなみく

2007年4月1日:浜松市の政令指定都市移行に伴い、中区・東区・西区・南区・北区・浜北区・天竜区を設置
【浜松市】[変更地名]静岡県


南区
みなみく

2006年4月1日:堺市の政令指定都市移行に伴い、堺区・中区・東区・西区・南区・北区・美原区を設置
【堺市】[変更地名]大阪府


南区
みなみく

2012年4月1日:熊本市の政令指定都市移行に伴い、中央区・北区・西区・南区・東区を設置
【熊本市】[変更地名]熊本県


南区
みなみく

2010年4月1日:相模原市の政令指定都市移行に伴い、中央区・南区・緑区を設置
【相模原市】[変更地名]神奈川県


南区
みなみく

2009年4月1日:岡山市の政令指定都市移行に伴い、中区・東区・北区・南区を設置
【岡山市】[変更地名]岡山県

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南区」の意味・わかりやすい解説

南〔区〕
みなみ

岡山県南部,岡山市南西部の区。旭川,笹ヶ瀬川,倉敷川の河口部に位置し,人造淡水湖として知られる児島湖を中央部に擁する。2009年岡山市の政令指定都市化に伴い区制。区域の半分以上は旧児島湾の干拓地で,興除藤田灘崎は機械化農業の先進地。米作のほか,ナスやレンコンなどの野菜栽培も盛ん。児島湖に臨む岡南地区には化学工業などが進出している。灘崎地区の彦崎貝塚は国の史跡に指定。児島半島東部の玉野市との境界にある金甲山から貝殻山にかけての一帯は光南台と称され,瀬戸内海国立公園に属する。JR宇野線,瀬戸大橋線,国道2号線,30号線が通る。面積 127.48km2。人口 16万7828(2020)。

南〔区〕
みなみ

新潟県中部,新潟市南部の区。新潟平野のほぼ中央に位置し,東部の秋葉区との境を信濃川が,西部をその支流の中ノ口川が流れる。 2007年新潟市の政令指定都市化に伴い区制。旧白根市,味方村,月潟村の1市2村域が大部分を占める。穀倉地帯であるが,果樹園芸や野菜栽培も行なわれ,ナシ,モモ,ブドウ,ネギなどを栽培。仏壇,鎌を特産し,金属・プラスチック製品などの工業も行なわれる。江戸時代の大庄屋の邸宅,旧笹川家住宅は国指定重要文化財。月潟の類産ナシは国の天然記念物に指定されている。毎年6月上旬に行なわれる白根の凧合戦は 300年の歴史を有する。月潟の白山神社では毎年6月に伝統芸能の角兵衛獅子の舞が奉納される。国道8号線が南北に,460号線が東西に通じ,区の中央部で交差する。面積 100.91km2。人口 4万3437(2020)。

南〔区〕
みなみ

大阪府中西部,堺市南部の区。大阪湾に注ぐ石津川の上流域にあり,北部から西部にかけて泉北ニュータウンが広がる。 2006年堺市の政令指定都市化に伴い区制。泉北ニュータウンを中心とした中・北部に市街地が開ける。南部には農地や丘陵地が広がり,ゴルフ場や観光農園が点在。酪農団地があり,乳牛の飼育が行なわれている。桜井神社拝殿は国宝,多治速比売神社 (たじはやひめじんじゃ) の本殿は国の重要文化財に指定。法道寺は食堂 (じきどう) ,多宝塔が国の重要文化財に指定されるほか,十六羅漢像 (国指定重要文化財) ,阿弥陀三尊図などの文化財を有する。北端の中区,西区との境界に阪和自動車道のインターチェンジがあり,泉北高速鉄道が北部に通じる。面積 40.39km2。人口 13万8464(2020)。

南〔区〕
みなみ

神奈川県北西部,相模原市東部の区。大野中,大野南,東林,相模台,相武台,麻溝,新磯の 7地区からなる。相模原台地北部に位置し,南西部を相模川が流れる。北東で東京都に接する。2010年相模原市の政令指定都市化に伴い区制。小田急電鉄小田原線沿線を中心に宅地化が急速に進み,相模大野駅周辺では商店街の形成とともに文化施設なども整備された。南部の座間市との境界にはアメリカ軍の基地キャンプ座間がある。相模川流域は釣りなどのレジャーの場としてにぎわう。縄文時代中期の大集落跡,勝坂遺跡は国の史跡に指定。JR横浜線,相模線,小田急電鉄江ノ島線および小田原線,国道16号線が通る。面積 38.11km2。人口 28万1411(2020)。

南〔区〕
みなみ

熊本県中部,熊本市南部の区。緑川と加勢川が区域中部を東西に貫流し有明海に注ぐ。2012年熊本市の政令指定都市化に伴い区制。区域の半分以上を農地が占め,キュウリ,メロンなどの野菜や花卉の栽培が盛ん。また,南東部に城南工業団地が立地し,熊本市の製造業の中枢をなしている。九州新幹線車両基地である熊本総合車両所がある。阿高・黒橋貝塚,御領貝塚塚原古墳群の国指定史跡があり,樹齢 600年といわれる下田のイチョウは国の天然記念物に指定されている。JR鹿児島本線,九州縦貫自動車道,国道3号線,266号線,501号線が通る。面積 110.01km2。人口 13万829(2020)。

南〔区〕
みなみ

静岡県西部,浜松市南部の区。天竜川の河口右岸に位置し,遠州灘に臨む。 2007年浜松市の政令指定都市化に伴い区制。浜松鉄工団地など工業団地が点在し,自動車や楽器部品,繊維,機械,金属などの工場が立地する。南部の砂地を活用した野菜栽培などの農業も行なわれている。遠州灘に臨む中田島砂丘に市立の海浜公園があり,毎年5月に行なわれる浜松祭の凧揚げ会場として知られる。 JR東海道本線,国道1号線,150号線,257号線が通じる。面積 46.84km2(境界未定)。人口 9万9769(2020)。

南〔区〕
みなみ

北海道札幌市の南部,西部を占め,市域の約 60%の面積を有する広大な区。 1972年区制。豊平 (とよひら) 川の上・中流域を占め,本流の河谷以外は平地が少く,山地が大部分を占める。真駒内と国道 230号線沿いに住宅地が発達して札幌市南西部の住宅地域を形成。豊平川上流には定山渓温泉や豊平 (ほうへい) 峡があり,喜茂別町との境の中山峠とともに支笏洞爺国立公園に含まれる。また定山渓で豊平川に合流する白井川の上流には,鉛,亜鉛,銀などを産する豊羽 (とよは) 鉱山がある。北西部の藻岩山 (531m) は,札幌市と石狩平野を一望できる景勝地で,天然記念物の原始林でも知られる。面積 657.48km2。人口 13万5777(2020)。

南〔区〕
みなみ

神奈川県東部,横浜市中部の区。 1944年中区から分離して区制。 69年港南区を分区。多摩丘陵の縁辺にあり,大岡川の沖積地は市の中心市街地の一部で,商業,サービス業が盛ん。また沿岸には明治期からの繊維,染色工場が立地し,特に輸出用スカーフ捺染が行われる。西部の丘陵地は第2次世界大戦後は住宅地となっている。重要文化財の十一面観音像を有する弘明寺 (ぐみょうじ) がある。市営地下鉄,京浜急行電鉄,国道 16号線,首都高速道路,横浜横須賀道路が通じ,インターチェンジが6ヵ所立地する。面積 12.65km2。人口 19万8157(2020)。

南〔区〕
みなみ

京都市南部の区。 1955年下京区から分区して新設。その範囲は北はほぼ東海道本線,南東は鴨川,南西は桂川までであったが,59年桂川西岸の旧久世村を編入した。北部は市街地をなし,南部の吉祥院,上鳥羽の地区は集約的な近郊野菜園芸で知られたが,第2次世界大戦後,工場その他の都市的用途に転じる農地が多く,栽培面積は減った。現在では京都市の工場地帯の一角をなし,金属,機械,電機,化学など多くの工場が進出している。日本一の高さの五重塔で知られる教王護国寺 (東寺) や吉祥院天満宮,羅城門跡などの寺社,古跡がある。面積 15.81km2。人口 10万1970(2020)。

南〔区〕
みなみ

広島市南部,広島湾にのぞむ区。 1980年区制。区域は太田川分流の京橋川と猿猴 (えんこう) 川との間の三角州を主とし,湾内の宇品島,金輪島,似 (にの) 島,峠島をも含む。猿猴川左岸と湾岸に自動車工業地区,北部に広島駅,南西部に広島 (宇品) 港がある。宇品島は人工的な陸繋島で,島一帯は元宇品公園になっている。似島の安芸小富士 (278m) は瀬戸内海国立公園に属する。面積 26.46km2。人口 14万5805(2020)。

南〔区〕
みなみ

埼玉県南東部,さいたま市南部にある区。 2003年,さいたま市の政令指定都市化に伴って区制。 JR武蔵野線が横断し,東京都に最も近く,9区中で最大の人口をかかえている。ほかに東北・上越新幹線,JR東北本線,高崎線,埼京線,京浜東北線も通り,武蔵浦和駅周辺は再開発が進んでいる。大谷場には浦和競馬場がある。面積 13.82km2。人口 19万1563(2020)。

南〔区〕
みなみ

愛知県西部,名古屋市南東部に位置する区。 1908年区制。区域の中央をほぼ南北に JR東海道本線が通る。その西部はかつての干拓新田で,名古屋港に近く,中京工業地帯の一部を形成,鉄鋼,機械,化学,繊維,自動車関連産業などの工場が立地している。東部は台地で宅地が造成され高層住宅団地が建つ。笠寺観音は尾張四観音の一つ。面積 18.46km2。人口 13万4510(2020)。

南〔区〕
みなみ

福岡県北西部,福岡市の南部にある区。 1972年政令指定都市昇格に伴い区制。低い丘陵と洪積台地が広く分布し,大部分が新興住宅地で,大規模な住宅団地を中心に発展が著しい。面積 30.98km2。人口 26万5583(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android