改訂新版 世界大百科事典 「天祚帝」の意味・わかりやすい解説 天祚帝 (てんそてい)Tiān zuò dì生没年:1075-1125 中国,遼第9代の皇帝。在位1101-25年。耶律延禧(やりつえんき)。第8代道宗の孫。道宗の死をうけて即位したが,政治を怠り,国運が傾いた。そのとき,中国東北部に生女真の完顔部長阿骨打(アクダ)(金の太祖)が立ったので,親軍をひきいて征伐に向かったが敗北。金との和議交渉も失敗し,金軍に追われて内モンゴルに逃げた。のち宋に逃げようとしたところを金軍に捕らえられ,遼は名実ともに滅んだ。金軍によって長白山に移されて死亡した。執筆者:外山 軍治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by