長白山(読み)ちょうはくさん(英語表記)Cháng bái shān
Chanbaek-san

精選版 日本国語大辞典 「長白山」の意味・読み・例文・類語

ちょうはく‐さん チャウハク‥【長白山】

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デジタル大辞泉 「長白山」の意味・読み・例文・類語

ちょうはく‐さん〔チヤウハク‐〕【長白山】

白頭山はくとうさんペクトサン)の異称

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改訂新版 世界大百科事典 「長白山」の意味・わかりやすい解説

長白山 (ちょうはくさん)
Cháng bái shān
Chanbaek-san

中国東北部の,朝鮮民主主義人民共和国との国境付近を走る山脈北東南西に走る平行山脈からなり,古い褶曲山脈が火山活動と河川浸食をうけて形成されたものである。国境を走り,主峰白頭山(2744m)をいただく狭義の長白山脈のほか,完達山,穆棱窩集嶺,老爺嶺,張広才嶺,吉林哈達嶺,老嶺などを含み,紅松など森林が繁茂し,毛皮獣に富み,多様な鉱物資源を豊富に埋蔵する。
執筆者: 朝鮮側では白頭山から南南東に走る山脈を摩天嶺山脈といい,これと長白山脈をのせる台地は,東西240km,南北400kmに達する広さをもち,朝鮮の屋根とされている。年間降雨量が中国東北・朝鮮東北部を通じてもっとも多く,国境河川である鴨緑江,豆満江(図們江)と松花江水源地となっている。豆満江北岸の一帯間島(かんとう)と呼ばれ,李朝時代,清国との間に領有権をめぐって紛争のあった地域である。以前から朝鮮人の移住があったが,日本の植民地支配が強化されるにつれて,多数の朝鮮人が移り,朝鮮人集落を形成,主に農業に携わった。間島を中心とする長白山脈一帯は抗日パルチザンの根拠地となり,しばしば国境付近の日本軍と衝突した。中国革命後もこの地域に残った朝鮮人は延辺朝鮮族自治州で独特の朝鮮人社会を形成している。
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百科事典マイペディア 「長白山」の意味・わかりやすい解説

長白山【ちょうはくさん】

中国東北地区と朝鮮との国境付近を,ほぼ鴨緑江に並行に北東〜南西へ走る山脈。松花江・鴨緑江・図們江の水源で,主峰は白頭山(2744m)。山地原始林におおわれ,林業地帯をなす。鉱物資源も豊富である。
→関連項目吉林[省]松花江朝鮮

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