天神島村(読み)てんじんしまむら

日本歴史地名大系 「天神島村」の解説

天神島村
てんじんしまむら

[現在地名]幸手市天神島・緑台みどりだい二丁目

神明内しべうち村の南西渡良瀬わたらせ川の古い流路跡の自然堤防上に位置する。「風土記稿」によると、村名は鎮守天神社が池中の島にあることに由来し、古くはこの島を菅霊かんれい島と称したという。天神社は応永(一三九四―一四二八)の頃、幸手城主一色氏が領内に荏柄えがら天神五社を勧請したうちの一社とされる。同書に一色宮内大輔直朝の屋敷跡が記載され、天正年中(一五七三―九二)幸手城主であった直朝が天神社再建の頃にしばしば参詣のため構えた屋敷とある。現在も遺構丸曲輪まるぐるわの自然堤防上に残り、天神社境内地や宅地・畑地となっているが、土塁や堀跡が確認されている。御前屋敷、内手の家という家号をもつ家がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android