天藤真(読み)テンドウ シン

20世紀日本人名事典 「天藤真」の解説

天藤 真
テンドウ シン

昭和期の推理作家 千葉敬愛短期大学教授。



生年
大正4(1915)年8月8日

没年
昭和58(1983)年1月25日

出生地
東京

本名
遠藤 晋(エンドウ ススム)

学歴〔年〕
東京帝国大学国文科卒

主な受賞名〔年〕
宝石短編賞(第2回〔昭和38年〕「鷹と鳶」,日本推理作家協会賞(第32回)〔昭和54年〕「大誘拐」

経歴
同盟通信記者として旧満州に渡る。終戦後、引揚げて千葉で開拓農民となる。のち千葉敬愛短期大学に出講する傍ら、昭和37年からミステリー小説を書き始め、江戸川乱歩賞次席に入選。54年「大誘拐」で第32回日本推理作家協会賞受賞。代表作に「皆殺しパーティ」「殺しへの招待」「死角に消えた殺人者」「遠き日にありて」など。「天藤真推理小説全集」(創元推理文庫)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「天藤真」の解説

天藤真 てんどう-しん

1915-1983 昭和時代後期の推理作家。
大正4年8月8日生まれ。同盟通信記者となり満州(中国東北部)に派遣される。戦後千葉県で開拓農民となり,かたわら作品を発表。昭和37年「陽気な容疑者たち」でユーモアと本格推理の融合が注目される。54年「大誘拐」で日本推理作家協会賞。昭和58年1月25日死去。67歳。東京出身。東京帝大卒。本名は遠藤晋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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