日本歴史地名大系 「太閤山」の解説
太閤山
たいこうやま
[現在地名]小杉町太閤山・太閤町 ・中太閤山 ・南太閤山
現小杉町のほぼ中央部にある丘陵地で、標高二〇―三〇メートル。第三紀層の泥岩地層。近代に入り太閤山の名で独立した行政単位となった。呼称は、天正一三年(一五八五)羽柴秀吉が富山の佐々成政を攻めた際、一夜この山に陣を取ったという伝承からきており、以前は黒川山とよんだという(三州志)。江戸時代以来タケノコの産地として知られ、また果樹園・茶園が広がっていたが、昭和三九年(一九六四)富山・高岡新産業都市指定以後は、富山新港工業地帯のベッドタウン「太閤山ニュータウン」が建設され、また富山県立大学・県公害センターなどの機関、県民公園ができて、人口約一万二千人を数えるまでになった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報